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原作への思い入れゼロの女が見た『ゴースト・イン・ザ・シェル』

1995年早生まれのわたしが、

人生で初めて見たアニメや漫画の実写映画って何かなと考えたところ
多分佐藤江梨子主演の『キューティーハニー』が記憶の中で一番古い作品じゃないかなと思います。
あとは『NANA』とかかな。

わたしの中でですが
子供の頃は日本のアニメ・漫画の実写っていうとVシネマのイメージがありまして、
ミナミの帝王、サソリ、アカギ、湾岸etc)
実写映画がアニメや漫画を題材に扱うのはサブカルチャーな感じがしていました。

 

それに対して2000年代後半からは
実写時代と言ってもいいほど作品は多くもはや飽和状態となっているし、
有名制作会社が力を入れて作っています。

 

ただ、悲しいかな皆さん御存知の通り打率が低いですね。
その上2009年のハリウッドが制作した『DRAGONBALL EVOLUTION』は
どんな良作も搔き消すくらい
実写に対して"嫌な予感"を感じさせる元凶となりました。
(あくまでもわたしのイメージ)

 

そんな、
日本では初っ端からゴミ扱いされる実写界に
新たに踏み込んで来たのが
士郎正宗原作の「攻殻機動隊」を
ハリウッドが映画化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』

 

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押井守が監督した
1995年のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』は、
日本のみならずアメリカでも大人気で
当時ビルボード誌のビデオ週間売上ランキングで1位を獲得しています。

 

世界中にも根強いファンが大勢いる中、
あえて何も思い入れのないわたしが今回の実写を語ってみようということです。

 

◆『ゴースト・イン・ザ・シェル』とは…

まず、思い入れのない女と言っても
無知で語るわけではないので、ご安心(?)を。
アニメ映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と
その続編『イノセンス
そして、映画世界のパラレルワールドを描いた
テレビアニメ版「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」を鑑賞済みです。

ただまあそんな人生を揺るがす作品ではなかったなという印象だったので、

さっくりと受け入れました。

 


原作贔屓フィルターなしに
映画を見たらこうなったという感じで読んでいただければ幸いです。

 

 

 


(以下、結末には触れませんがネタバレ注意)

 

 


4月7日全国公開の本作は、かなりヴェールに包まれているようで
どこまで公開されているか確認できなかったのですが
公式サイトによれば

脳以外が全身義体である世界最強の捜査官・少佐(スカーレット・ヨハンソン)が、上司の荒巻(ビートたけし)やバトー(ピルー・アスベック)らエリート捜査組織・公安9課の面々とともに、脳をハックする脅威のサイバーテロリストとの世界を揺るがす戦いに身を投じていく

ニュース|映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』

 

というあらすじとなっています。


もう少し詳しく紹介しますと、
人間っぽいのが病院に運び込まれ、義体化する手術を受けて少佐になるところから物語はスタートします。
義体化前の記憶がない少佐は、自分の存在に疑問抱き、それを探っていくというストーリーです。
アニメ映画では、自分を超越するのが少佐の願望でしたが
ハリウッド版の少佐は、義体化する前何者だったのかを知ろうとします。
原作で明かされているのかわからないのですが、今作は少佐のルーツを辿る物語ということになります。
ちなみにバトーの目は始めは裸眼?で、劇中、一騒動あり途中からおなじみの義眼レンズになりました。

前日譚とまでは言えませんが、アニメ映画版よりちょい前も含めた内容です。

 

 

◆"ハリウッド版"だ!"ハリウッド版"!

大事なことなので2回いいました。

結論から申し上げますと

原作への思い入れゼロの女が見た『ゴースト・イン・ザ・シェル』は

めちゃくちゃおもしろかったヨ!!ただし前半ね…。(のちほど説明します)

 


今作で一番お気に入りなのが、物語の導入部分。
ドルビーアトモス採用のスクリーンで見たので
画面はもちろん大きいし、音は大迫力、かつ4列目くらいだったので
世界観に飲み込まれる形での鑑賞だったのですが
未来カッケー!!!と、80年代映画みたいな興奮を覚えました。

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近未来が舞台で

ブレードランナー』の明るいバージョンみたいな街に吸い込まれていくんですね。

 

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(『ブレードランナー』より)


すごく巨大なホログラムというのでしょうか
舞妓姿だったり柴犬だったりが街に浮かび上がってるんです。

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(『ゴースト・イン・ザ・シェル』より)

 

アニメ映画版ってもっと『ブレードランナー』寄りで雰囲気暗めだったと思うんですけど

 

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(アニメ版より)


実写では豪華絢爛と申しましょうか、アメリカ人が抱く理想のジャパニーズスタイルで描かれています。

なんか変な寿司屋あるじゃないですか、向こうって。まさにあんな感じ。

(わたし結構アレ好きなので大満足だったw)
でも、ほんとCGすごいんで、映像系の賞獲れるんじゃないかなと思ってます。

それくらい感動しました!

 

それから白人化だと抗議まで受けたスカーレット・ヨハンソンの起用ですが
彼女の肌とか冷たい表情はいい意味で”生”が感じられなく
義体そのものという印象でした。スカヨハええよ~。

 

 テレビアニメ版って「もしも少佐が9課を離れなかったら」

というパラレルワールドとして描かれているじゃないですか。

だからハリウッド版もパラレルワールドとして受け入れたら

原作贔屓の方もすんなり入ってくるのではないかと思います。

 

◆しかし後半へ、続かない…

自身も「攻殻機動隊」の大ファンだというルパート・サンダーズ監督。

あ、これアニメで見たぞと、

往年のファンをニヤリとさせ、かつ

初見でも驚く演出(アニメ版で特に印象に残ったシーンの引用)がちょいちょいでてきて楽しいです。

しかし、

物語が進めばシリアスになりアクションも増え

始めに感動していたCGの世界が薄れていってしまいました。超残念。。

 

めちゃめちゃ

しかも、「攻殻機動隊」のいいとこ詰め合わせセットみたいな感じで

少佐さえにも感情移入しにくい構成になっているんです。

(まあ、アニメ映画版第1作目も「???」って感じだったけど)

 

たくさん登場人物いるんですけど

キャラクターに愛を抱けませんでした。

 

トーリーも

「え?ほんとうにそれでいいの?もっと哲学的じゃなくていいの?」

と心配になるほどかなりキャッチ―なものになっています。

攻殻愛なければないほど、キャッチーすぎて多分萎えます。

ハリウッド版にするにあたって万人受けするためだったのだろうと思いますが

もういっそのこと『マトリックス』みたいに難解映画にしてもよかったのではと…

 

 

◆日本人の視点から

 

たぶん、吹き替えの方がいいよ、というのを声を大にして伝えたい。

メディアで宣伝されているのでご存知の方多いと思いますが

ビート武さんは、一貫して日本語を話します。

けっこうこれがフワフワしていて、むずがゆかった。。

(世界観的に言語がバラバラでも物語は進むのだけれどね)

 

それなのに、最後に出てくる桃井かおりさんが、変な英語なのよ。

もう、桃井節ガンガン。

桃井かおりさんのモノマネする芸人さんいるじゃないですか。

あれがそっくりそのままで、英語を話した感じ。

 

吹き替えはアニメ版声優続投ということで

タレント起用もありませんし、コアなファンも初めての方も

安心して心を預けられると思います。

 

◆総括

 

原作に思い入れゼロの女にとって

『ゴースト・イン・ザ・シェル』は

 

トーリー ★★★

映像 ★★★★★

 

くらいでございました。

 

映画の最初の最初に、

制作会社のロゴが出るでしょう。

あれが、中国企業だったんですよ。

日本のおもしろコンテンツって

海外に取られて行ってしまうのかとちょっと悔しくなったよね。

 

めっちゃどうでもいいんだけど、

トーの犬って

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バセットハウンドだったと思うんだけど

実写だと

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ビーグルだったような…。気のせいかな笑