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クズでも頑張れる

やるときゃやる

『ラ・ラ・ランド』を100倍楽しくするブログ

ついに、わたしは『ラ・ラ・ランド』を見た側の人間になってしまいました🌷

ああ、チャゼルよ。ありがとう、これでこそ映画だよね!

という作品でした。もう最高すぎて鑑賞中頭痛を起こしてしまうほど…(笑)

 

まだ日本公開まで3週間近くあるので、

首を長くして待っている人たちも、大勢いることと思います。

生きているうちにスクリーンでこんなに素敵な作品を見られるのは、とても恵まれていることです。

 

どうせなら余すことなく『ラ・ラ・ランド』の魅力を吸収してほしく、見る前に知っておくと楽しくなる前知識をまとめてみました。

 

ご安心を!ネタバレなしです。

 

◆オスカー最有力!映画『ラ・ラ・ランド』の魅力

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あらすじ:舞台はロサンゼルス。女優志望のミア(エマ・ストーン)と、ジャズを愛する売れないピアニスト、セバスチャン(ライアン・ゴズリング)が夢を追いかける物語。

 

ハリウッドの夢物語を、カラフルな映像と軽快な音楽に合わせて描いておりデイミアン・チャゼル監督の映画と音楽へのリスペクトを感じる作品になっています。

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この映画には、名作のオマージュがこれでもかというくらいたくさん詰め込まれていまして、初っ端からジャン=リュック・ゴダールの『ウィークエンド』を思わせる演出が登場します。開始早々グイッと心、奪われました。

 

オマージュは気付けぱ気付くほど楽しいもの。

ここで、この傑作を余すことなく楽しんでもらうために見てほしい過去のミュージカル映画を少し紹介していきたいと思います。

 

◆『ラ・ラ・ランド』をより楽しくする3作品

先ほど言ったように、この映画はオマージュだらけ。

あれもこれもと言っていたら切りがないので

特に目立っていた3作をピックアップしました。

 

①『ロシュフォールの恋人たち

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1967年公開のジャック・ドゥミ監督によるフランスのミュージカル映画です。

ロシュフォールで、双子の姉妹が運命の恋人を探すというお話。

 

『ラ・ラ・ランド』の”最初からクライマックス”感は

この作品を思い出さずにはいられません。

両作とも、まだ主役が出てきてない段階なのに、ダンスと音楽で観客の心をがっちりつかんでいきます。

 

www.youtube.com

 

ミシェル・ルグラン作曲の「キャラバンの到着(原題:arrivée des camionneurs)」は

富士フィルムの化粧品のCMに採用されていたのでなじみ深いと思います。

アップテンポなのにどこか哀愁漂う曲調で、それが、カラフルな街並みや軽快なダンスと混ざり合い、観客の心を躍らせます。

 

②『雨に唄えば

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もう有名すぎて語るまでもないですが、1952年公開の米ミュージカル映画です。

サイレント(映画の超初期は音声がありませんでした)からトーキー(音声あり)へ、映画の歴史が動いた時代を舞台にしています。

ヒロインは『スターウォーズ』シリーズで

レイア姫を演じたキャリーフィッシャーの母デビー・レイノルズ

これがまた超キュートなのだ。。

 

www.youtube.com

 

『ラ・ラ・ランド』、本当に『雨に唄えば』のオマージュが多かったです。

余談ですが、わたしは『雨に唄えば』の中では、ピンクの衣装にプリティーな振り付けの

「All I Do Is Dream of You」が好き!

 

③『巴里のアメリカ人』

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こちらもアメリカ映画。1951年の作品です。

ストーリーは、パリに来たアメリカ人が恋やら仕事やら頑張る話。。

ポスターの色合いはきっと、ここからインスパイアされたのかな。

 

www.youtube.com

 

ほか2作に比べたらストーリーは劣るし、

ヒロインが圧倒的に可愛くないのでアレなのですが、

最後の18分にも及ぶダンスシーンはミュージカル映画史を語るには欠かせません。

このシーン、パリの街を模したセットで撮られているのですが、

夢や理想を可視化したら、きっとこうなるだろうな~という風に、隅から隅までおしゃれに可愛く素敵に仕上げられています。本当に美しいです。

 

並べてみたら、全作品ジーン・ケリー出演ということになってしまいました(笑)

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あのチャーミングな笑顔は、たまりません…。

こういう系統のイケメン俳優最近いるかしら?

 

 ↓公開前に、オマージュをもっと知りたいよ~という人に
便利な動画を見つけたのでリンクしておきます。『ラ・ラ・ランド』と名作たちを比較した動画です。作ってくれた外国人ありがとう。

映画の核をつくネタバレはないのだけれど

初見で楽しみたいという人は鑑賞後に見てみてください。答え合わせにも使えます。

 

vimeo.com

 

◆『ラ・ラ・ランド』は魔法

1個前の記事で、こんな不安な社会に、映画ができることは過去の過ちを伝えていくことかも。と書いたのですが、真の映画はそんなことのために存在しているわけではないですね。

失念していました。

映画はエンターテインメントです。

 

ミュージカル映画史の第一歩目である『ジャズ・シンガー』は

世界が不況である中でも大ヒットを記録しました。

大恐慌の中でも人々は、映画に希望を見出したのです。

忘れてしまいたい苦しい現実から、色鮮やかな夢の世界へ一瞬で連れて行ってくれるのが映画の醍醐味でもあります。

 

今年のアカデミー賞

スコセッシやイーストウッドらのベテランではなく、

31歳のチャゼルをはじめとする、若手組が評価されるノミネート結果となりました。

 

スコセッシは、不自由な社会で生じる人間の弱さを『沈黙 -サイレンス-』で描き、

チャゼルは、夢を思う大切さを本作で伝えました。

どちらも若い人たちへのメッセージとも取れるのですが

この対極的な感じ。。

 

「年寄りは説教垂れてるけど、

まあいいから踊ろうや!!」と言わんばかりの『ラ・ラ・ランド』。

( 『ラ・ラ・ランド』の構想は『セッション』前からあったらしいのと米公開の時期を考慮しても、そんなわけないのですが、タイミングが奇跡を生んでしまいました)

 

インターネットが普及してから

よりリアルな世界が見えてきた反面、人々は嘘や虚構、作り物に厳しくなってきました。

ディズニーランドの魔法さえ、解けかかってきています。

 

最も苦労したのはトーンを見つけることだった。マジックとリアリティー、古いものと新しいもの、夢とリアリズムの間のバランスを見つけることだね。

『ラ・ラ・ランド』が描くのは“夢を追うこと”の素晴らしさ!『セッション』監督が語る(1/2) - シネマトゥデイ

 

とチャゼル自身も語っているように、この時代にあえてオリジナルのミュージカル映画を作るのは至難の技だと思います。

 

『ラ・ラ・ランド』の凄いところは、そんな冷え切ったわたしたちが、心の深くに置いてきてしまった『全身全霊で楽しみたい』というエンターテイメント欲を掘り起こしてくれるところです。

 

劇場からの帰り道は
こんな足取りになっちゃいますよ。

 

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わたしサントラ買ったんですけど
someone in the crowd は、足取りが自然とこのテンポと同じになります。
できることなら、スカートシュッてしたいくらい…。

 

最近の映画は、IMAXや3D、4D、VFXなどの最新技術が売りとなっていて人を楽しませたいという想いは二の次になっていた気がします。

映画離れしてしまった皆さんにこそ堪能してほしい真の"銀幕体験"が、『ラ・ラ・ランド』には詰まっています。

ぜひ、魔法にかかってみてください👠